「トンイ」キャストex.登場人物の詳細！見どころや注目ポイントも！

「トンイ」は、最下層から王の側室になり21代王英祖の生母となった淑嬪崔氏（スクピン チェシ）をモデルとした物語です。実際には7歳で入宮し、針房（チムバン）の宮女から側室になったことや、父親に関する資料は見当たらないことから、ドラマで登場する賤民たちの秘密組織の剣契（コムゲ）やトンイを取り巻く人物などは架空の設定のようです。特に少女時代のトンイ（子役：キム・ユジョン）のストーリーは号泣必須なので、架空の設定と分かると思わず安堵してしまいます。

実際に党派争いが激しい中で政治を納めてきた粛宗は朝鮮王朝の中でも屈指の切れ者だったそうですが、変わり者の性格だったので王宮内で女性トラブルも多かったとか。ドラマでは時折、粛宗（チ・ジニ）の言動に違和感がありますが、だからこそトンイ（ハン・ヒョジュ）とのバランスが良く楽しく見ることができます。

オクチョン（イ・ソヨン）や仁顕王后（パク・ハソン）もモデルが実在するので、それぞれの資料と照らし合わせてみるのも面白いものです。

それでは「トンイ」のキャストex.登場人物の詳細を紹介します。

韓国ドラマ「トンイ」作品情報

作品名	「トンイ」
原題	동이
英題	Dong Yi
放送	MBC 2010年3月22日ー2010年10月12日
話数	全60話
演出	イ・ビョンフン
脚本	キム・イヨン

キャスト＆登場人物一覧

キャスト	登場人物	登場人物詳細
ハン・ヒョジュ	トンイ、淑嬪（スクピン）チェ氏	賤民→監察府の女官→承恩尚宮→肅宗の側室、英祖の母
チ・ジニ	粛宗（スクチョン）	朝鮮第19代王
イ・ソヨン	チャン・オクチョン、禧嬪（ヒビン）チャン氏、	尚宮→粛宗の側室、景宗の母
ペ・スビン	チャ・チョンス	トンイの兄ドンジュの親友
チョン・ジニョン	ソ・ヨンギ	トンイの父ヒョウォンの元同僚、左捕盗庁従事官、内禁衛将
パク・ハソン	仁顕（イニョン）王后ミン氏	王妃
チョン・ホジン	チェ・ヒョウォン	トンイの父、剣契の頭目、検視官
チョン・ソンウン	チェ・ドンジュ	トンイの兄、剣契の一員、掌楽院の楽師
チョン・ウンピョ		ケドラの父、剣契の一員
ヨ・ヒョンス	ケドラ	トンイの幼なじみ、後に剣契を再結成する
パク・ジョンス	明聖（ミョンソン）王后	粛宗の母、大妃
ユン・チャン	世子／昀（ユン）	オクチョンの息子、第20代王景宗（キョンジョン）
イ・ソンホ	クム／延礽君（ヨニン）君	トンイの息子、第21代王英祖(ヨンジョ)
	永寿（ヨンス）	トンイの1人目の息子
パク・キルス	ファン・ジョング	捕盗庁の役人、武官、ヨンギの部下
キム・ヨンソク	ナム副官	捕盗庁の役人、ヨンギの部下
キム・ヘジン	ソリ	妓生、トンジュの元恋人
チョン・ドンファン	オ・テソク	南人派の重臣、漢城府左伊。南人派の重要人物殺害の濡れ衣を剣契一味にきせる
キム・ユソク	チャン・ヒジェ	オクチョンの兄、右捕盗庁従事官
チェ・ラン	ユン氏	オクチョンとヒジェの母
イ・ゲイン	オ・テプン	テソクの弟、掌楽院の目付け役
イ・スク	パク氏	テプンの妻
ヨ・ホミン	オ・ホヤン	テプンの息子
チェ・チョロ	オ・ユン	テソクの甥、漢城府庶尹、義禁府経歴、義禁府同知義禁府事
ソン・イルグォン	ホン・テユン	オ・ユンの従兄弟、テソクとユンの命令を直接遂行する行動大将。義禁府都事
ペ・ソンウ	カン・ジョンヒョク	義禁府捕盗庁の役人
クォン・ミン	チェ・ソテク	ヒジェの部下
イ・ジェヨン	チャン・イッコン	南人派。大司憲、テソクの強力な政敵※1話冒頭で殺害される、死に際にトンイの荷物にジョンヒョクの名札を隠す
チェ・ジョンファン	チャン・ムヨル	イッコンの息子、漢城府庶尹
ソン・ゴヌ	ミン・ホンジュン	ムヨルの部下、武官
イ・ジョンフン	イ・ジョンウク	掌楽院の最高責任者
チェ・ジェホ	パク・ドス	掌楽院の副責任者
イ・ヒド	ファン・ジュシク	掌楽院の直長
イ・グァンス	ヨンダル	掌楽院の楽師、トンイの仲間
ユ・スンミン		掌楽院の使用人
ウォン・ジョンネ	参判の妻	トンイを問安婢にする両班の奥様※2話
チェ・イルファ	ソ・ジョンホ	ヨンギの父、弘文館副提学。ヨンギの言葉を信じ、王に真相を話そうとして命を狙われ殺害される※2話
チョン・インギ	キム・ファン	道士
チョン・ギソン		ファンの弟子
シン・グク	チョ・サソク	都承旨、南人派
ナ・ソンギュン	チョン・イングク	西人派の重臣
チョン・ソニル	ハン内官	肅宗付きの内官
アン・ヨジン	チョ尚宮	禧嬪付きの尚宮
ホ・イスル	ヨンソン	禧嬪付きの女官
イ・サンミ	ト尚宮	明聖王后付きの尚宮
キム・ヨンイム	アン尚宮	仁顕王后付きの尚宮
キム・ミンチェ		監察府の最高尚宮
キム・ヘソン	チョン尚宮	監察府
キム・ソイ	ポン尚宮	監察府
イム・ソンミン	ユ尚宮	監察府、トンイを追い出そうとする
チョン・ユミ	チョンイム	監察府の女官
カン・ユミ	エジョン	監察府の女官
ナム・ダルム	ウンピョン君	王族
ソン・ソングン		イングクの手先
チョン・ホグン	ピョン殿	ピョン商会の主、トンイの命の恩人
キム・ドンユン	シム・ウンテク	流人の両班
チョン・ビョンホ		義州長官
メン・サンフン	キム・グソン、雲鶴(ウナク)	クムの師匠
オ・ヨンソ	仁元(インウォン)王后キム氏	少論派キム・ジュシンの娘、粛宗の4人目の正妃
チョン・モレ	ソ・ヘイン／貞聖（チョンソン）王妃	雲鶴の弟子ソ・ジョンジェの娘、英祖の正室
キム・ユジョン		トンイの少女時代
チェ・スハン		ケドラの少年時代
イ・ヒョンソク		クムの少年時代

主なキャストex. 登場人物の詳細

トンイ（キャスト：ハン・ヒョジュ）

粛宗（スクチョン）7年（1681年）。賤民たちの秘密組織・剣契（コムゲ）だった父や兄が濡れ衣を着せられ処刑されてしまう。指名手配されていたトンイだったが、濡れ衣を晴らすためにソリの手引きで掌楽院の奴婢になる。（トンイの少女時代はこちら ）

6年後（第5話～）、トンイは掌楽院で全員の世話を焼きみんなから必要とされる存在になっていた。父親の濡れ衣を晴らすためイッコンが残した手信号を知る宮女を捜していたが未だに見つからなかった。そんな中、大妃によって宮廷から追い出されていた承恩尚宮のオクチョンが宮廷に戻った日、掌楽院の演奏が乱れ騒動になる。手信号を知る宮女がオクチョンではないかと思い探っていくうちに、何者かに捕らえられてしまう。目を覚ますと縄で縛られ、傍には掌楽院（チャンアゴン）の編磬匠人の遺体があった。何とか縄を切り人を呼びに行くが、戻った時にはその小屋には何の痕跡も残っていなかった。

再び小屋に行くと漢城府の判官と出会う。その判官こそが王の粛宗だった。粛宗とは知らないまま二人で音変の真相を解明することに成功。さらにオクチョンに大妃毒殺の疑いがかけられると、死体を調べてオクチョンの無実を証明する。そしてオクチョンによって監察府女官に任命されチョンスと再会する。

判官と親しくなっていくトンイだったが、ある不正の解明中に判官が王の粛宗だと知る。それでも態度を変えないで欲しいという粛宗の願いを聞き入れるが、その一方で仁顕（イニョン）王后ミン氏が大妃毒殺の犯人として王宮から追い出されてしまう。犯人を知っていたトンイは、証拠を掴むが放火の濡れ衣をきせられさらに大けがを負ってしまう。

2か月意識不明の後、目を覚ますとそこは義州だった。ピョンに助けられたが、都に送ったはずの手紙が送られていないことに気づく。その一方で妓生のソリと再会し、「騰録類抄」を保持しているシム・ウンテクと出会う。ピョンとヒジェが「騰録類抄」を使って清と裏取引をしようとしているのを知ったトンイは、二人を罠に嵌め、「騰録類抄」と大妃毒殺の証拠を持って粛宗との再会を果たす。

しばらく王宮別邸に匿われていたが、ヒジェを含む南人派の容疑者が捕らえられると、粛宗によって承恩尚宮の地位を与えられ宮廷に戻る。この頃から粛宗の寵愛を一身に受けるトンイだったが、その一方で罪人でありながらも世子の母親であることから格下げに留まったオクチョンからの攻撃が始まる。

チョンスやヨンギ、尚宮や女官たちを味方に正式な側室になり、王子ヨンスにも恵まれるが、幼馴染のケドラが剣契（コムゲ）の頭目として目の前に現れたことで状況が一変する。出生の秘密が明かされ、ケドラを庇った罪で宮廷を追われるが、やがて男児（クム）を出産する。

6年後、息子のクムは運動神経も良く利発的で礼儀正しい子に育っていた。そんなある日、科挙の試験でも難しいと言われている中庸や大学を暗記していることを知り驚く。まさに神童だったが、それが逆に玉座争いに巻き込まれる原因になると不安でもあった。その矢先、家が火事になり突然現れた護衛に助け出される。粛宗は諦めたわけではなく、密かに護衛に守らせながら機会を待っていたのだった。

クムが王族としての教育を受けるべき年齢となり、放火事件もあっため、安全も考慮され宮廷に戻ることになる。またケドラの件で流刑になっていたチョンスも赦免され、トンイを護衛することになる。しかし世子が大病を患っていたため、世子争いに焦ったオクチョンたちの矛先がクムに向けられ・・・。

注目のポイント
最初は見下される立場のトンイが、その才能を真心で周囲の人たちを魅了していく様子は注目のポイントです。幼少のころを知るチョンスやヨンギはもちろん、掌楽院のファン・ジュシクやヨンダル、そして尚宮や女官たち。それぞれが仕事の能力も高く、次々を問題を解決していくので爽快感があります。
その一方で、王の粛宗がトンイにベタ惚れで、時々拗ねた様子を見せたり男として好きだと告白したり、不器用な甘々さも見どころです。

粛宗（スクチョン）（キャスト：チ・ジニ）

朝鮮第19代王。オクチョンを歓迎する掌楽院の演奏で音変があり、真相を調べているときにトンイと出会う。態度が急変するのを恐れて判官だと嘘をつき、トンイと過ごす時間を楽しむ。トンイが次々に難事件を解決していく様子に驚きながらも、危険な目に遭うたびに心配する。大妃毒殺の件でトンイが行方不明になると、チョンスとヨンギに密令を出し捜させる。2か月の時を経て再会すると、思いが抑えきれなくなり今までの想いを告白する。別邸に匿い、トンイが倒れると聞くと急いで駆けつけ、入手困難な薬材が必要だと知ると自分に使う分を回すように指示する。

トンイとの1人目の息子永寿（ヨンス）が生まれると、日に何度も隙間時間ができると二人に会いに行く。しかし、はしかに感染し生後2か月ほどで亡くなり悲しむ。さらに、トンイを庇いきることができず王宮から追い出すことになりが、密かに護衛をつけ機会を伺う。2人目の息子が生まれるとクムと命名し、6歳になったクムに話しかけ、判官だと嘘をつき一緒に遊ぶ。二人を王宮に戻すと頻繁に会いに行き、今までできなかったことをすると言って毎日寝かしつけるとトンイに宣言する。

さらにクムの才能を知り喜ぶが、その一方で世子とクムが権力争いに巻き込まれる様子をみて父親として心を痛める。

注目のポイント
トンイに惚れてメロメロな王 粛宗（スクチョン）が、トンイの気丈さに振り回されているところは注目のポイントです。王としての怖さはありますが、男として父親としては愛情深き人。身分に関係なく人を愛し、また賤民も民として大切にしようとする聖君でもあります。
さらに、結末では世子とクムを守るために誰もが驚く決断をするのですが、その決断さえもトンイにひっくり返されてしまうところなど見どころが満載です。

チャン・オクチョン（キャスト：イ・ソヨン）

尚宮→粛宗の側室→王妃へと登りつめる女性。最初は自分を救ったトンイに親しみを感じていたが、大妃や王妃への陰謀が暴かれ、粛宗と愛情を受けているのを知り憎むようになる。世子を理由に王宮に留まり、世子の座を守ろうとするが・・・。

チャ・チョンス（キャスト：ペ・スビン）

トンイの兄ドンジュの親友。剣契（コムゲ）の一員で、ヒョウォンやドンジュからトンイを守って欲しいと託される。しかし、濡れ衣を着せられ処刑されそうになったヒョウォンたちを助けようとして兵に追いつめられるー。

6年後、トンイを捜し続けていたが見つからず都に戻り、王宮で再会すると傍で守り続けるために武官になる。

ソ・ヨンギ（キャスト：チョン・ジニョン）

トンイの父ヒョウォンの元同僚、左捕盗庁従事官、内禁衛将。ヒョウォンが罪人だと思い続けていたが、トンイやチョンスと再会し濡れ衣だったことを知る。当時の黒幕を突き止めるために、トンイたちと共に捜査を始める。

仁顕（イニョン）王后ミン氏（キャスト：パク・ハソン）

王妃。大妃毒殺の事件で濡れ衣を着せられるが、トンイが証拠を掴み無実だったことが証明され王宮に戻る。今まで何もしてこなかったことを悔い改め、トンイを守ることに全力を尽くす。

チェ・ヒョウォン（キャスト：チョン・ホジン）

トンイの父。剣契の頭目で腕利きの検視官。しかし、南人派の内部争いに巻き込まれ、濡れ衣を着せられ処刑される。

ケドラの父（キャスト：チョン・ウンピョ）

ケドラの父、剣契の一員。

オ・テソク（キャスト：チョン・ドンファン）

南人派の重臣、漢城府左伊。南人派の重要人物殺害の濡れ衣を剣契一味にきせる

チャン・ヒジェ（キャスト：キム・ユソク）

オクチョンの兄、右捕盗庁従事官。

ユン氏（キャスト：チェ・ラン）

オクチョンとヒジェの母。権力への執着心が強く、王妃と世子の座を守るために、王宮を追い出されたトンイの家に放火する。その他にも罪を重ねる。

チャン・ムヨル（キャスト：チェ・ジョンファン）

イッコンの息子、漢城府庶尹。南人派でヒジェたちと手を組んでいたが裏切る。世子の大病を知っている医女をさらい、トンイたちに差し出し仲間になろうとするが拒絶される。最後に仁元(インウォン)王后キム氏を丸め込もうとするが失敗する。

ファン・ジュシク（キャスト：イ・ヒド）

掌楽院の直長。王宮に来たばかりのトンイが女の子だったので役に立たないと冷たくするが、6年後にはトンイに頼りきりになっている。さらにトンイが女官から階級が上がるたびに一緒に喜ぶ。

ヨンダル（キャスト：イ・グァンス）

掌楽院の楽師でトンイの仲間。ファン直長と二人でトンイを全力でサポートする。トンイの息子クムの遊び相手。

キム・ファン（キャスト：チョン・インギ）

道士。

チョンイム（キャスト：チョン・ユミ）

監察府の優秀な女官。尚宮たちと共にトンイをサポートする。

仁元(インウォン)王后キム氏（キャスト：オ・ヨンソ）

少論派キム・ジュシンの娘、粛宗の4人目の正妃。最初は世論やムヨンの助言によってトンイが世子の座を奪うつもりだと信じ込むが、誤解だと分かり協力する。トンイの真心の魅力にすぐに気づき、世子とクムの二人を守るためにクムを養子に迎える。

トンイの少女時代（キャスト：キム・ユジョン）

粛宗（スクチョン）7年（1681年）、11歳のトンイは父ヒョウォンと兄ドンジュ、兄の友人のチョンス、そして幼馴染のケドンたちと賤民として幸せに暮らしていた。両班の子たちとは差別されてていたが、頭脳明晰で運動神経もよく、大人にも言い返す度胸も持ち合わせていた。

そんなある日、橋の下で南人派のチャン・イッコンの死に際に遭遇する。何かを言おうとしていたが分からず、手信号とイッコンが荷物に忍び込ませたジョンヒョクの名札が事件解決の鍵になるはずだった。しかし、イッコン殺害の手がかりを持っていると知った黒幕に追われることになる。

しかも、南人派の3人を殺害した犯人は剣契（コムゲ）に濡れ衣を着せようとする。トンイは知らなかったが、実は父ヒョウォンは剣契（コムゲ）の頭目だった。父と兄たちは事件を調べる一方でトンイを安全なところへ逃がそうとするが、仲間の1人が捕まり家族が人質に取られたことで全て話したことで兵士に捕まってしまう。父ヒョウォンと兄ドンジュは大罪人として処刑され、王命によって剣契（コムゲ）の家族も1人残らず一掃される。

何とか逃げ切ることができたトンイとケドンは、ドンジュを想っていた妓生のソリによって助けられる。ドンジュがソリに前もって話していたのだった。ソリは二人を自分の子として一緒に船に乗り遠方へ逃がそうとしたが、トンイは父の濡れ衣を晴らすために、より安全で手信号を知っている宮女のいる王宮へ入ることになる。ソリの手引きで掌楽院の奴婢になる。