「財閥家の末息子~Reborn Rich~」感想・考察・見どころを1話から最終回まで【ネタバレあり】

「財閥家の末息子~Reborn Rich~」は、スニャン物産の未来資産管理チームに勤めるユン・ヒョンウが、あっさり切り捨てられ、1987年にタイムスリップしてスニャングループ3世として復讐をする物語。

少し難しいかなと思っていたのですが、予想をはるかに超える面白さでした。内容は分かりやすく、しかも展開がテンポよくて内容も濃いかったですよ。

タイムスリップはするけどファンタジー感はあまりなく、最近観たドラマの中では「予期せぬ相続者」がジャンル的には似たような感じです。後継者争いで会長は誰の味方をするのかー?

ポイントは「会長は自分の大切な会社を任せたいと思った人を後継者に選ぶ」ということ。その中で息子への愛情などの感情が入るので悩んだり試してみたりするのですね。

「財閥家の末息子~Reborn Rich~」は全16話、飽きることなくだれることなく最後まで楽しめるドラマです。

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目次

あらすじ

韓国を代表する財閥・スニャングループに忠誠を尽くしながら、あっけなく切り捨てられ、殺されたユン・ヒョンウ。オリンピックを翌年に控え、民主化へと突き進む1987年の韓国で目覚めた彼は、スニャングループ創業者の孫として、2度目の人生を歩むことに。

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タイトルあらすじ
第1話スニャン物産の未来資産管理チームに勤めるヒョンウは、スニャングループのチン・ヨンギ会長の側近として働いていた。そんなある日、チン会長が急性心筋梗塞で倒れ、スニャンに検察の家宅捜索が入る。
1話の感想&考察はこちら
第2話
銃で撃たれて崖から海へ落ちたヒョンウ。目を覚ますと、そこは1987年だった。しかも、ヒョンウはスニャングループの創業者、チン・ヤンチョル会長の三男であるユンギの末息子・ドジュンの体に乗り移っていた。
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第3話
1996年、ドジュンはソウル大学法学部への入学を控えていた。9年前に盧泰愚の当選を的中させたことでヤンチョルからもらった盆唐の土地は240億ウォンの価値になり、ドジュンはそれを全てドルに換える。
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第4話
ハンド製鉄の買収に乗り出したスニャンだったが、パワーシェアーズとヤンチョルのライバル、チュ・ヨンイル会長率いるデヨングループも名乗りを上げた。ヤンチョルに買収を任されたチン・ヨンギ副会長だったが…。
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第5話
1997年から始まった通貨危機で、韓国は国家の経営破綻という非常事態に見舞われていた。この危機を予見していたドジュンは、アジン自動車の買収に乗り出す。しかし、そこに手を挙げたのがスニャングループだった。
5話の感想&考察はこちら
第6話
スニャン自動車がアジン自動車を買収したものの、全社員の雇用は維持されることになった。これによって、ヒョンウの父親が職を失うことも、母親が心臓まひで亡くなることも回避できるはずだったが…。
6話の感想&見どころはこちら
第7話
ミラクル社の大株主がドジュンだと知ったヤンチョルは激怒。そんなヤンチョルに、ドジュンは自分の金でスニャンを買うと宣戦布告する。怒りが収まらないヤンチョルはセヒョンを贈賄罪で刑務所送りにしてやると脅す。
7話の感想&見どころはこちら
第8話
スニャンの跡取りであるソンジュンの結婚式当日。ヤンチョルからソンジュンにスニャン物産の株式が相続され、承継事業が始まると思われていた。だが、ヤンチョルが渡した書類は物流倉庫への異動を命じる辞令だった。
8話の感想&見どころはこちら
第9話
スニャン百貨店の公金をつぎ込み、ニューデータテクノロジーの株を大量購入した百貨店代表のファヨンだったが株が大暴落。ミラクル社から借りていた4000億ウォンの担保だったスニャン百貨店の株も取り戻せなくなる。
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第10話
ついにスニャン百貨店を買収したドジュンたちだったが、ニューデータテクノロジーの株取引をめぐり、相場操縦の疑いで告発される。ミラクル社の信用は失われ、投資家たちから次々と投資金の返還を求められ…。
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第11話
スニャン百貨店に続き、スニャン証券も買収したドジュンを、ある場所へ連れ出したヤンチョル。金融持ち株会社を設立し、その社長をドジュンに任せるという。しかし、記者会見に向かう途中、2人は交通事故に遭い…。
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第12話
自分とドジュンを殺そうとした犯人を捜していたヤンチョルはせん妄の症状が出てしまう。理事会で金融持ち株会社の設立案を可決させ、ドジュンを社長候補に選任させるためには、ヤンチョルの力が必要だったが…。
12話の感想&見どころはこちら
第13話
業績が低迷していながらも、ヤンチョルが手放さずにいたスニャン自動車。しかし、株主などからの風当たりが強く、売却を検討し始める。その一方で、ドジュンは新車・アポロの販売戦略を打ち出す。
13話の感想&見どころはこちら
第14話
ヤンチョルの死によって、スニャンの経営権をめぐる争いが動きだす。ドジュンを出し抜いたヨンギとドンギは、スニャン金融持ち株会社の実権を握ることに。しかし、金産分離緩和法案が否決され…。
14話の感想&見どころはこちら
第15話
スニャンカードの買収金の担保として、ドンギからスニャン物産の株を手に入れたドジュンは、その株をヨンギに買わせる。しかし、再びドジュンがスニャンカードを買い戻し、ドジュンがスニャン物産の筆頭株主に。
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第16話最終回
トルコの病室で目を覚ましたヒョンウの前に現れたのはミニョンだった。ヨンギを違法な事業承継で起訴するために、ヒョンウの証言が必要だという。ヒョンウはミニョンの助けを受けて帰国するが…。
16話最終回の感想&見どころはこちら
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1話感想&考察

6億ドルを手に入れるユン・ヒョンウ。6億ドルは円に換算すると、2024年5月現在では約900憶~1000憶円ぐらいになりますが、物語が作られた当時では700憶円前後といったところでしょうか。どちらにしても大金ですね。

そんな大金を手に入れるところから始まるドラマ「財閥家の末息子」ですが、異様な雰囲気にワクワクしてしまいます。

舞台になるのはスニャングループ。

スニャングループ創業者のヤンチョルの銅像の除幕式。シン・ギョンミンは未来資産管理チームに異動したばかりで、未来資産管理チームのチーム長で会長の側近ユン・ヒョンウに会うと尊敬のまなざしを向けます。

この頃のスニャンは不正まみれで、スニャングループ会長のチン・ヨンギの不正を明らかにしようとするソウル地検 反腐敗捜査部副部長ソ・ミニョンが“スニャングループの死神”と呼ばれていたりします。ミニョンのスニャングループに対する執着は、何か他の原因があるようにも感じられます。

そんな不正まみれの会社を継ぎたくないと駄々をこねるのが、ヨンギの息子で副会長のソンジュン。会長でもある父親のヨンギと言い争っているときにヨンギが倒れ、呆然としているところへヒョンウがきて救急車を呼ぶように手配します。

ヨンギは急性心筋梗塞を起こし、助かったものの意識が戻らず。

親族が集まりヨンギが倒れたことは内密にする必要があるということで意見が一致し、誰が挨拶をするかという話になります。ドンギ(ヤンチョル会長の次男)の娘イェジュンは、ソンジュンが会場にいないことを知っていたので副会長のソンジュンがするべきだと話します。

副会長の妻ヒョンミンは、30分以内に副会長を連れてくるようヒョンウに言います。できなければ解雇だ、とー。

ヒョンウはギョンミンを連れて副会長がいるホテルに向かいますが、時間的に無理だというギョンミン。でもヒョンウは

  1. オーナーの指示は断らない
  2. 質問をしない
  3. 自分で判断をしない

の3つルールを説明すると、副会長の滞在するホテルへ向かいます。

無事に副会長を連れ戻し除幕式は成功、ヒョンウは母親の命日のため実家に戻りますが、弟ヒョンミンが公務員試験を諦めて就職したことに自分の力の足りなさを感じ、自分のために生きるべきだという父親を責めてしまい、早々に引き上げることにします。

副会長の挨拶をヒントに検察が動きます。でも検察が家宅捜査で押収した品は全て新品のパソコン。ヒョンウは倉庫へ行くとパソコンを元通りに配置するように指示すると、処分する書類のリストをギョンミンに渡します。

ギョンミンはリストにない資料があったとヒョンウに渡します。それはスニャンの資産を海外に流出させていたペーパーカンパニーに関する資料で、本部長ジュリョンに相談しますが本部長資料を破棄してしまいます。

副会長ソンジュンに画像で報告するヒョンウ。するとそこへ本部長(ジュリョン)が入って来て、副会長は本部長がペーパーカンパニーについて知っていたことを確認するとその場で解雇します。ヒョンウを企画調整本部財務担当チーム長に任命すると、スニャンの海外(トルコ)に流れた資産の回収を命じます。

そして1話の冒頭シーンに戻ります。ヒョンウが6億ドルのお金が入った通帳を手にしたところですね。そして何者かに追われるヒョンウ。

韓国では、ヤンチョル会長の長女ファヨンが、ヒョンウと副会長が資金回収について話している会話を録音した音声ファイルを使って検事ミニョンと交渉します。その一方でイェジュンは、副会長に裏金の存在を知っていると明かし、「引き出した裏金私にくれない??」と新たな財務理事として解雇されたはずの本部長ジュリョンを紹介します。

トルコで何者かに追われたヒョンウは、自分が説明した3つのルールを守ったギョンミンの目の前で、命を落としてしまいますー。

ヒョンウが目を覚ますと、時は1987年10月5日、ヤンチョル会長の三男ユンギと妻へインの次男ドジュンになっていました。車の隣の席には兄ヒョンジュンが座っていてヒョンウは混乱します。

考察①ソンジュンVSイェジュン

長男が継承するということで次期会長はソンジュンだと決まっているようなものですが、会長ヨンギの弟ドンギの娘イェジュンのグループに対する執着もかなりのもののようです。

何とかしてソンジュンが会長になるのを阻止したいイェジュンは、除幕式で会場にいないソンジュンに挨拶をするように仕向けたり、検事と取引するためのネタにしたり・・・。

でも裏金のことを検事に教えてしまうと、スニャングループそのものが危うくなるのでは?と思いますが、どうなのでしょうね?これからイェジュンの行動もエスカレートしていくと思われるので要チェックです!

考察②あの日の事故とは?

あの日の事故のことを知っているから会長にならないというソンジュンと、事故の本当のことを知りたいからと持ち株3%の譲渡を提案するへイン。へインの様子からすると、ユンギとへインの子どもが事故に遭い、隠蔽されたことは容易に想像できます。ただドジュンなのかヒョンジュンなのか、1話ではまだ分からないです。

ヒョンウが実際にいたドジュンに憑依したのなら、ドジュンが事故に遭い存在そのものを消されたことが確定しますが、そもそも存在していなかったのなら・・・ということになります

まだ事故の詳細も何もわかりませんが、執着の強いイェジュンあたりが怪しいと思います。

考察③ヒョンウを消したのは誰?

崖の上でギョンミンに指示したのは誰か?とヒョンウが聞きますが、ギョンミンはコレを必要としている人としか答えませんでした。最初は副会長ソンジュンに違いないと思ったのですが、本部長とつるんだイェジュンや、検事ミニョンと取引しているファヨンあたりも怪しい・・・。

ヒョンウがトルコに行っているのを知っているのは副会長と盗聴していたファヨン、ギョンミンが使えると知っているのは本部長と本部長とつるんでいるイェジュンぐらい?そう考えると、今のところイェジュンがかなり怪しいかなと思います。

2話感想&見どころ

創業者ヤンチョル会長の受勲と誕生日(還暦)のお祝いパーティー。1話は子どもたちが中心でしたが、2話からは創業者の会長(祖父)と長男・次男・三男・長女(親世代)が中心に話が進みます。孫であるドジュンが親世代を相手に熾烈な争いを静かに繰り広げていくのですね。

まずはドジュンの父親でもある三男ユンギが、映画会社を立ち上げ映画公開の報告をしますが、スニャンの役に立たないと一蹴されてしまいます。妻へインも両親の反対を押し切って結婚、10年ぶりに顔を出したことから女性陣から嫌味をいわれて・・・女性同士の派閥争い、本当に怖いですね。

会長宅でドジュンに関しての情報や記憶が全くないことに気づくヒョンウ。家系図にも載っていなかった・・・と、考えようとすると頭痛に襲われてしまいます。

子供時代のソンジュン(副会長)が会長の物を盗んだのを見たドジュン。ソンジュンはドンジュンの姿に驚いて、朝鮮白磁を割ってしまいます。自伝に書かれた通りのことが起きていると理解したドジュンは会長宅を飛び出して、ヒョンウだった頃の家族に会いに行きます。

食堂を営んでいた母親にクッパを注文し一口食べると、ドジュンの母のへインが迎えにきます。お母さんが生きててよかったー、と、泣きながら母親にもらった絆創膏を握りしめます。

翌日、昨日の白磁を割った件で謝罪したいとドジュンは会長に会いに行きます。祖母ピルオクはドジュンに優しく、2階に案内するとにここで待っていてねといいます。

その時会長はヨンギ(長男)とドンギ(次男)と半導体のことで話し合いをしていましたが、ファヨン(長女)とチャンジェが入って来て大統領選の資金提供の話になります。

ヨンギたちはドジュンの姿を見ると、父親に言われて媚びを売りにきたのだと言いますが、ドジュンは白磁の弁償にきたと答えます。白磁の価格はいくらか分かっているのかと聞かれると、ドジュンは50憶ウォンだと答えます。

そして自分だったら選挙資金をノ・テウ候補に渡すと言って、弁償は終わったと帰ります。その直後、ニュースで有力候補2人が単一化に失敗したと知り、ヤンチョルは帰ろうとしていたドジュンを呼び戻します。なぜ単一化が失敗しすると分かったのかと訪ねられたドジュンは、学級委員長を例にあげてたとえ話をします。ここで学校のことを話題にするのは子供らしさを演出するためだったのかなと考えると、かなりの策略家ですね。

この時、ドジュンはヤンチョルにクイズを出題されますが、すぐには分からず答えることができませんでした。

クイズの答えが分かったドジュンは電話をしますが、ヤンチョルは出張中で不在でした。でも帰りにのる飛行機の便数を聞いた時にテロ被害に遭う予定の飛行機だったことを思い出します。

飛行機会社に連絡してもいたずら電話だと思われたドジュンは、雨の中会長宅まで走り会長に電話をつないでもらいます。でも会長は電話にでることができず、伝言をお願いします。

ヤンチョルは決裁書類の中に挟まっていたメモを飛行機の中で見つけて、途中で立ち寄る飛行場で少しでも早く帰国する飛行機に乗り換えたため生きて帰ることができます。ドジュンの言葉通り支援したノ・テウ候補が大統領に当選。ヤンチョルは国内の半導体事業独占権を手に入れることに成功します。

クイズの答えに満足したヤンチョルは、ドジュンの希望通り京畿道盆唐(ブンダン)の土地を買い与え、さらにソウル大学法学部に合格してみせるから自分たちをスニャン家の一員として認めて欲しいという取引をします。

そしてドジュンは、見事にソウル大学法学部に首席で合格します。

見どころ①ヤンチョルとドジュンの掛け合い

生きて帰ったヤンチョルとドジュンの掛け合いはやはり財閥家の末息子」の一番の見どころ。会長の重圧感と、40代にして高校生のふりをしているヒョンウ(ドジュン)。会長の率直な問いかけに、ヒョンウがどこにどう逃げ場を作るのかが見ものです。

見どころ②家族思いのヒョンウ(ドジュン)

土地をもらうことが決まったドジュンは、もう一つ取引をします。それは、これまでスニャン家の誰もが成し得なかったソウル大学法学部に合格してみせるというもの。欲しいものは、自分たち家族をスニャン家の一員として認めてほしいというものでした。週末の家族の集まりに同席することになったドジュン達。

ヒョンウ(ドジュン)はこの先の計画も考えてのことだと思いますが、父母を思ってのことだとしたら家族思いの優しさの表れですよね。もちろんこの後も、ユンギやへインへの思いやりも欠かすことなく実行されます。殺伐とした相続争いばかりではないのも見どころの一つです。

3話感想&見どころ

子供の時にクイズに答えて会長に買ってもらった京畿道盆唐(ブンダン)土地が新都市開発され、20歳にして240憶ウォンを稼いだドジュンは、すべてをドルに換金します。20歳やそこらで大金を手にしたと周囲はざわつきますが、ヤンチョルは好きにさせるように言い、長男のヨンギも父ヤンチョルの命の値段だといって次男ドンギや長女ファヨンに騒がないように警告します。

もしやヨンギは良い人??と思いたいところですが、まだ微妙です。

一方で、ドジュンはユンギと一緒にニューヨークのフィルムマーケットに行きます。もちろん兄ヒョンジュンも一緒に。そこでタイタニックに目をつけるドジュン。過去を知っているなら買わないわけにはいかないですよね。私も映画館で3回観ました、笑。

ニューヨークでの収穫としてはタイタニックのほかに、投資会社パワーシェアーズ社の代表オ・セヒョンと運命的な出会いをします。きっかけはドーナツ。このドーナツは何かと出てくるのでチェックしておきたいところです。

そして同じソウル大学のソ・ミニョンと偶然の出会いも果たします。“スニャンの死神”とは雰囲気も違い、アイドルグループの解散に涙を流す可愛い面をみて思わず笑みを浮かべてしまうドジュン。恋の始まりですね。

この辺りから韓道(ハンド)製鉄の買収の話がメインになってきます。倒産しそうなハンド製鉄を安価で買収すれば、スニャングループにとって大きな利益になるため、ヤンチョルは長男のヨンギにハンド製鉄の買収を任せることにします。

見どころ③ハンド製鉄の買収の罠

ヤンチョルに認めてもらうためにハンド製鉄に乗り出すヨンギ。でもセヒョンが代表を務める投資会社のパワーシェアーズ社が、さらに高額を提示してきます。もちろんセヒョンの背後にいるのはドジュン。ヤンチョルもドジュンだと分からないまでも、セヒョンの背後に誰かいると確信します。会長もかなり手ごわそうです。

さらにドジュンの目的はハンド製鉄ではなくもっと別のもので、ハンド製鉄は目的を達成するための餌にすぎなかった…というのはまさに見どころです。

4話感想&見どころ

セヒョンをパートナーに選んだドジュンは、ヤンチョルにお願いしてニューヨークのドーナツ店を韓国に出店させ、セヒョンがいつでもドーナツを食べられるようにします。そうとも知らないヨンギは、セヒョンの動向を調べさせドジュンと繋がりがあることを知ります。

スニャン自動車のレースを観戦するヤンチョルたち。ヨンギはハンド製鉄の買収金額を増やすことに了承をもらい、長女のファヨンは利益が出ない自動車業よりも夫チャンジェに投資して欲しいと懇願します。そんな中、エンジントラブルで危険なためリタイアするという報告が上がってきますが、ヨンギはレースを続けるように指示します。

無理に走り続けたためレーシングカーから出火。ヨンギは車に問題があって事故が起きたことを隠蔽するために手を打ちますが、逆にヤンチョルを怒らせてしまいます。

スニャン自動車の新車発表会。ヤンチョルが会場に現れないためヨンギたちは代理で挨拶することを考えますが、ドジュンは会長が挨拶することに意味があると、自叙伝に書かれていた場所へ向かいます。

最初はドジュンの姿をみて怒鳴るヤンチョルですが、ドジュンの言葉に突き動かされ、新車発表会ではドジュンの言葉を借りて挨拶を締めくくります。最初は呆然としていたドジュンですが、ヤンチョルの満面の笑みを見て笑顔になります。

自分の部下をドジュンの運転手にして監視していたドンギは、パワーシェアーズの裏で糸を引いているのはドジュンではないかと疑います。ドンギから話を聞いてドジュンを疑うヤンチョル。その一方で、デヨングループがハンド製鉄の買収に名乗りを上げます。

セヒョンの誕生日にホテルの一室で打ち合わせをするドジュンの元へ花束が届きます。ホテルでアルバイトをしていたミニョンが部屋に届けに行きますが、ドジュンの姿をみると財閥3世が女を連れ込んで遊んでいると勘違いしてしまいます。でもすぐにセヒョンが奥の部屋からでてきて勘違いだったと気付き、誕生日のお祝いにと食事券を渡します。その食事券の裏には、花束に盗聴器が仕掛けられているとミニョンからのメッセージ。

そこでドジュンとセヒョンは芝居をして、セヒョンがヤンチョルに呼ばれるもドジュンがパワーシェアーズを通して投資したのはハンド製鉄ではなく、オンライン書店だと説明し、さらに業界内ではスニャンの中にデヨングループに投資した人物がいると話題になっていると話します。その人物は次男のドンギでした。

長男ヨンギは、ありとあらゆる方法を使って金策し、さらにファヨンの協力を得てハンド製鉄の買収を成功させます。

見どころ④会長ヤンチョルと自動車(エンジン)

スニャン自動車のレーシングカーの観戦にいくヤンチョルとヨンギたち。姿を消したヤンチョルが一人で車のエンジンをいじっているところを見ても分かるように、ヤンチョルにとって車は特別なものなのですね。

でも採算が合わないまま続けるのは、人から見ると会長のわがままにしか見えないことも多いです。例えばファヨンの「利益が出ない自動車業よりも夫チャンジェに投資して欲しい」といったようなことになりますが、それでもやめられない会長の背中を押し気持ちを掴んだのが、ドジュンの言葉。

新車発表会でヤンチョルの挨拶が終わった後の笑顔が、そのことを物語っています。またあっけにとられながらも最後には笑顔になるドジュンの笑顔も見どころです。

5話感想&考察

国がIMF危機に見舞われたタイミングで、ドジュンはセヒョンと一緒に投資会社“ミラクル インベストメント”を立ち上げます。そのころ韓国では企業の倒産によって失業者が急増、ヒョンウの父親が勤めるアジン自動車も例外ではありませんでした。

ヒョンウの父・母そして弟のために、ミラクルの最初の案件はアジン自動車の買収。同じく自動車産業の生き残りをかけて、ヤンチョルもアジン自動車の買収に乗り出しますが、ヤンチョルは今現在の従業員を全員解雇するつもりのため、ドジュンは徹底的に阻止します。

すでにドジュンの罠によってハンド製鉄買収のため多額の負債を抱えていたスニャングループ。一時期はミラクル社が有利になりますが、ヤンチョルはヒョンソン日報を使って「アメリカの投資会社であるミラクル社がアジン自動車を買収すれば、国内の自動車事業がアメリカに乗っ取られてしまう」と世論を動かします。

母親を救うために雇用の維持は絶対に譲れないドジュン。

しかし青瓦台がデヨン自動車を中心に、アジン自動車とスニャン自動車の合併を命じ状況が一変します。ドジュンは策として、ヤンチョルにアジン自動車を買収する資金1兆5千億ウォンを提示し、その条件として、スニャン自動車の株式と従業員の雇用承継を申し出るというもの。

代理でセヒョンがヤンチョルに交渉し、ヤンチョルはアジン自動車の買収を発表します。

ヒョンウの母親が売りに出していた店を購入したドジュンは、契約書を持って母親に会いに行きます。でも家では母親の葬儀が行われていたのです。

考察④運命は変えられない?母親の死

状況は好転したはずなのに、ヒョンウの母親は亡くなってしまいます。ということは、ヒョンウの死もドジュンの死も変えられないということなのでしょうか?もしそうなら・・・せっかく憑依?したドジュンの寿命も短いということですよね。

過去の記憶によって状況を変えることは可能。それなら、できれば運命を変えてドジュンにも長生きしてほしいものです。

6話感想&見どころ

母親の死にショックを受けたドジュンは、何が起きたのかを探すために店に入ります。机の上に置かれたノートに挟まれていた自分の成績表や、母親が来ていた中学のジャージを見て泣き崩れます。気を取り直して再び店内を探し始めると投資に使われた通帳を見つけます。

借金をしてまで全財産を投資したのは、スニャン生活科学。でも実はスニャン生活学科の株価は売却を目的に全て操作されたもので、投資した庶民は一方的に被害を被ってしまったのです。ドジュンがヤンチョルのところへいき話をすると、ヤンチョルはドジュンが庶民の心配をする必要はないと言います。

一方で、2年間の留学から戻ってきたソンジュンは、自分から建設会社を選び親族からからかわれます。でもヤンチョルが一番腹立たしかったのは検事をやめて政治家を目指すファヨンの夫チャンジェの存在でした。

ヤンチョルは過去に政治家の政策のせいで痛い目に遭っていたのです。

さて、この辺りから息子たちに加えてソンジュンが事業継承のメンバーに入ってきます。まずはお手並み拝見といった感じでヤンチョルはソウルのごみ埋立地だった蘭芝島(ナンジド)へ連れて行き、新ソウルタウン開発の入札から施行までを任せると言います。

もちろんドジュンも、IMF危機で窮地に立ったスニャングループを救った新ソウルタウン事業を次のターゲットにします。

ドジュンはファヨンの夫チャンジェに、市長選に向けて全面的にバックアップする交換条件として、新ソウルタウンの事業権を提示します。さらにヤンチョルに邪魔されそうになった時のためのアドバイスも欠かしませんでした。

チャンジェはソウル市長に当選し、新ソウルタウンの事業権はミラクルが買い取ったジェア建設へ。そしていよいよドジュンが、ミラクルの大株主としてヤンチョルと対面する日が訪れます。

見どころ⑤ドジュンの怒り

父親の失業がきっかけで亡くなった母親を助けたつもりが、結局はヤンチョルのせいで母親とその他の多くの人たちが犠牲になってしまったことに対してドジュンは怒ってますよね。。。今までは陰で動いていたドジュン。

でもヤンチョルの前に姿を見せたドジュンの表情は、臆することなく堂々としたものです。でも相手がドジュンでも、邪魔するものは容赦しないのがヤンチョルです。

ここからしばらくは、ドジュンとヤンチョルの対決が見どころになってきます。

7話感想&見どころ

ミラクルインベストメントの大株主がドジュンだと分かって驚くヤンチョル。ハンド製鉄の買収に始まってアジン自動車に新ソウルタウン事業権と、次から次へと邪魔されたのですから、それもそうですよね。さらにドジュンはさらに“スニャンを買うつもりだ”といって、ヤンチョルを驚愕させます。事業継承するためにヨンギ・ドンギ・ファヨン・ソンジュンは媚びを売ってきたのに、正面から対決を挑むドジュンの存在に免疫がないのも確か。

でもドジュンが姿を見せたのは、ヤンチョルの指示によって検察に捕まったセヒョンを助けるためでもありました。

交換条件は、新ソウルタウン内の10万坪に相当する土地の事業権。その交換条件を受け入れるヤンチョルではありませんが、ドジュンはさらに、ソウル市長に当選したチェ・チャンジェは、会見場に大勢の記者たちを集めるように指示していました。

  1. 公開前の新ソウルタウンの開発予定地を事前に購入した長男の嫁ジョンレとその家族の名前
  2. チャンジェに賄賂を渡したのが孫の自分であること

この二つの件を公表しないことを条件に、セヒョンは嫌疑なしで釈放されます。

ジョンレの土地購入の件でヨンギを責めたヤンチョルですが、次の日は病院に連れていき検査を受けさせます。自分が亡き後の後継者としてやっていけるのだろうか、と不安げにヨンギの検査を見守るヤンチョル。

まずはドジュンの父ユンギのところへ行き、スニャン公益財団を譲渡する委任状を渡します。スニャン公益財団は主に病院や人材開発事業を担い、グループの中でも最も金にならない事業で、完全に後継者争いから除外したも同然。

さらにヤンチョルは、新ソウルタウン内に建設予定のデジタルメディアシティ(以下DMC)を妨害するために、財閥ならではの圧力をかけます。DMC事業がとん挫し窮地に立たされたドジュンですが、諦めることなく方法を探します。

そこへアニメーションチャンネルの関係者から連絡があったと聞いて、待ち合わせ場所へ向かうドジュン。そこにはヒョンソン日報オーナーの娘ヒョンミンの姿があり

  • ヒョンソン日報のDMC参入
  • 総合チャンネルのオープン

この2つを提示します。でも、ヒョンソンの本当の目的がスニャン財閥で自分との結婚を望んでいることを知って、ドジュンはその場で断ります。

その一方で、ヤンチョルに脅されても息子ドジュンの味方をする父ユンギ。ユンギはDMCに参入できそうなケーブルテレビの映画チャンネルくらいなら自分が工面してやるといいます。

そんなある日、ヤンチョルは倉庫で脳動静脈奇形が見つかった自分のレントゲン写真を見つめていましたー。

見どころ⑥ヤンチョルの本気の妨害

ヤンチョルの本気の妨害によってDMC事業がとん挫するドジュン。仮にこのままだと、事業権がスニャンに渡ることが明らかになり焦ります。さてドジュンはどうするのでしょうか。

でもここで解決するのが財閥の末息子の面白さです。しかも「え?そんな方法で?」と驚くことばかり。でも今回ばかりはかなり難しそうです。

見どころ⑦ヒョンソン日報オーナーの娘ヒョンミン

ヒョンミンも根っからの令嬢で、権力(財閥)に対する執着があります。目指すのはスニャンの会長の妻。どこでソンジュンとドジュンを天秤にかけるわけですが、ヒョンミンが選んだのはドジュン。

ヒョンミンは、与えられたのではなく自力で這い上がってきているドジュンに何かを感じたようですが、ドジュンの心はミニョンのもの。窮地に立たされても一瞬たりとも揺れない男気が本当にカッコいいですね。

その一方で、ヒョンミンはドジュンの敵に回りそうな雰囲気になってきました。ヒョンミンはドジュンの味方になるのか?敵になるのか?見どころの一つです。

8話感想&見どころ

DMC事業がとん挫して頭を抱えるドジュン。でも兄ヒョンジュンの「ショッピングは必要なものを買うのではなく、欲しいものを買うんだ」という言葉を思い出し解決策を見つけます。ドジュンの兄ヒョンジュンは財閥の末息子の中でも癒し系。兄と一緒にいるときのドジュンも楽しそうで、見ているとホッとしますね。

兄の言葉をヒントにした解決策は、デヨングループによるショッピングチャンネルの買収でした。

まさかのデヨン。ドジュンは、ヤンチョルが父ユンギに渡した委任状の中にあったスニャン病院のVIP名簿の中に、デヨングループ会長チュ・ヨンイルの名前を見つけていたのでした。

入院中のヨンイルに会いに行ったドジュンは、物流業界1位の栄冠を手にするために有効な方法は、売却を決定した“4989ホームショッピング”と物流が連携をとることだと話します。確かに、デヨンならヤンチョルの邪魔は入らないので会長さえその気になれば確実な方法の一つです。

その一方では、ソンジュンとヒョンミンの結婚式が執り行われていました。ソンジュンは、ヒョンミンがドジュンとギャラリーで一緒にいるのをみてヒョンミンの気持ちに気づいていることを明かし、それでも結婚するのはビジネスの1つだと言います。それでもヒョンミンも最後には、ソンジュンとの結婚を選択します。

式も終わり家族写真の撮影のタイミングでドジュンがやってきてヤンチョルの隣に立ちます。スニャンを買おうという考えは捨てたと話すドジュンですが、実はデヨングループがDMC事業に参入することを決め業者が全て埋まったのでした。予定通り新ソウルタウン事業はジェア建設が行うことになります。

ヤンチョルからソンジュンへの結婚祝いは株式の譲渡だと誰もが考えていましたが、封筒の中は人事異動の知らせでした。移動先は物流倉庫の責任者。ソンジュンは土地の投機とDMC事業権の獲得失敗の責任を取らされます。

さらにヤンチョルは、「今日を持って、スニャンの長子相続の原則はなくなった」と宣言します。

この辺りから、長女ファヨンの動向が狂い始めます。ヨンギ・ドンギ・ファヨンが担当する系列会社の割り当てと株式及び債務の整理が告げられるのですが、これまでの百貨店事業に加えて、マートとホテルチェーンまで任されることとなった長女ファヨンは、兄2人の系列会社に合わせて4千億ウォンの返済の義務が発生してしまいます。

母へインに意地悪なことをしたファヨンに対し、ドジュンはお金を貸す代わりに百貨店の株式30%を担保として預かることにし、さらにニューデータテクノロジーの株価の件を話すようにセヒョンに伝えます。

当初、ファヨンは言われた通り4万ウォンになったところで株式を売却しますが、その後も株価は上昇。さらに勢いをつけて上げ続けるニューデータテクノロジーに、ファヨンは手形を発行して作ったお金を流用してしまいます。

見どころ⑧ドジュンとヤンチョルの関係性

デヨンと手を組んだ時点でヤンチョルと険悪の中になるのかと思いきや、何だか二人とも仲がよさげな感じがします。お互いに事業を邪魔し合っている仲・・・だけど、祖父と孫の関係は維持したまま。

これが財閥というものなのでしょうか?というか、ドジュンの場合足の引っ張り合いというよりも、情報の提供をしただけで選択権は本人たちにあるのですから微妙といえば微妙ですよね。

ヤンチョルに関しては、ドジュンに腹を立てながらもその人間性や能力に対して認めるところもあるのかなと思います。今後の関係性も見どころです。

9話感想&見どころ

ドジュンの提案によって、2000年問題の損害保険の商品を作って100億を超える利益を得たヤンチョルは、ドジュンに卒業祝いは何がいいか、お願いとは何だ、と聞きますが、「いい1年になりますように」と返されてしまいます。ドジュンからヤンチョルへのお年玉?迷惑をかけたのでそのお詫びに?よくわかりませんが、ほとんどマネーゲームの世界になってきました。

実はファヨンが大金を投じているニューデータテクノロジーは、大暴落する銘柄。

セヒョンがさらに上がると期待している横で、株を売らせるドジュン。その直後に粉飾決済が明らかになり、ファヨンはあっという間に1400憶ウォンの損失を出してしまいます。ドジュンは検事になったミニョンに、ファヨンの横領について捜査してほしいといいます。

ファヨンは、セヒョンに1400憶円の借り入れを依頼します。対価は百貨店の株25%。すでに前回担保にした株30%は契約の条件によってミラクル社のものになっていました。

ファヨンはドジュンに泣きつきますが、ドジュンは自分なら株25%で1400憶ウォンを借りるといいます。株価がもっと下がる前に・・・と。ファヨンは全てはドジュンの計画なのに、全く気付いていないんですね。

検察が家宅捜索に入り検察の聴取に向かうファヨンは、ヒョンミンに入れ知恵をされて反撃に打って出ます。全ては財務担当のイム常務の仕業で、虚偽の情報提供をしたのはドジュンの方だと。

1400憶円の公金の横領について、虚偽の情報提供をしたのはドジュンなのか?ファヨンなのか?

ドジュンは唯一の証人イム常務に証言を依頼しますが、外で待っていたセヒョンの目の前で、タクシーから降りたイム常務がこつ然と姿を消してしまいます。そこへミニョンが入って来て、虚偽の情報提供をしたのは誰か分かったと言います。

見どころ⑨ドジュンとミニョンの関係

お互い好きなのに、今一つ発展しないドジュンとミニョンの恋愛ですが、ミニョンの財閥に対する偏見が強すぎて・・・何かあれば“財閥3世”と言われてしまうドジュン。少し気の毒なような気もしますが、ドジュンもあっさりしすぎな所あり。そこは追いかけるところでは?と何度思った事か。これかの二人の関係も見どころです。

10話感想&見どころ

イム常務がミニョンに送った音声ファイルによって、ファヨンがデパートの公金を横領したことが証明されます。ドジュンはファヨンから株式を譲り受けることに成功し、スニャン百貨店のオーナーになります。百貨店をヤンチョルと視察するドジュン。社長を雇ったことで冷やかされますが、関係性は順調な様子です。

一方、上からの圧力で事件の担当を外されてしまったミニョンは、ドジュンを呼び出しますが、やっぱりドジュンを嘘つき呼ばわりして帰っていきます。でも、ソ・テジの復帰のニュースを見たドジュンは、ミニョンを追いかけます。

やっとミニョンを追いかけたドジュン。

ここからラブロマンスが始まります、少しだけ…

ミニョンの手を握って街頭テレビがあるところまで走ります。テジの復帰を知ったミニョンは「僕を信じて」というドジュンにキスをします。ドジュンの表情に戸惑うミニョンですが、次はドジュンからミニョンにキスをして・・・

韓国がIMFに借金を早期に完済しますが、国家の経営破綻に失業者は急増します・・・未来を知っているかのような振る舞いをするドジュンに、セヒョンは「もしかしたら 星から来た トッケビ?」と聞きます。

今後は金融が企業の軸になり、自分たちにとってチャンスになるとドジュンは考えヤンチョルもまた今後は製造ではなく金融だと考えていました。ヤンチョルはスニャン金融持ち株会社の設立を検討していました。

ドジュンとミニョンのデート。ミニョンは入ってくるなり納得できないとドジュンに話を聞いてもらい、タイミングよく運ばれてきた料理に驚きます。資本主義の国で、いつかドジュンも容疑者になるのではないかという心配するミニョン。

そんなミニョンの元へ、ニューデータテクノロジーの株価に関する告発状が届きます。その告発状の中にはドジュンの名前もありミニョンが担当することになります。同時にヒョンソン日報にも報じられてしまいます。動き出した世論は止められず、ミラクル社は投資家から返還を求める電話が殺到し窮地に追い込まれます。

ヤンチョルに呼び出されたドジュンは、ドンギからミラクルの買収を提案され、ヤンチョルはまっとうな対価を払うように言います。今すぐ4800憶ウォンが必要なミラクル社。そこでドジュンは、ミラクル社の安定した収益を出している外国株を全て現金化することにします。

その一方で、社外秘のミラクル社のポートフォリオを入手したドンギは、ミラクル社の収益元が外国株だったことを知ります。

そんなある日、世界貿易センターに旅客機が衝突。テロ事件に世界に衝撃が走ります。株価は暴落、特にドンギがミラクル社のポートフォリオを参考に買った株価が下落し損失を出してしまいます。ドンギは資金をかき集めてプットオプションを買うように指示します。

すでに外国株を清算していたドジュンは、セヒョンに犠牲者の遺族に見舞金をミラクル社の名前でー、と言います。

バイミラクルファンドは、販売1週間で1兆ウォンを突破、2週間で4兆ウォンを突破。他社競合商品からの流入もあり株価はテロのショックから抜け出します。

一方、ドンギは100憶ウォンの損失をたたき出します。ドンギは訪ねてきたドジュンに、ドジュンもテロの影響を受けたはずだと言いますが、ドジュンが訪ねてきた理由はスニャン証券の買収のためでした。12%の株を持つ年金基金財団からも見切られたドンギは、ドジュンの持ってきた契約書にサインするしか方法が残っていませんでした。

一連の流れから、ヤンチョルはドジュンを車に乗せてにスニャン金融グループを任せるつもりだといいます。でも記者会見に向かう途中、事故に遭ってしまいます。この時、ヒョンウだった時の記憶にドジュンがいなかった理由が分かります。

見どころ⑩ドジュンの人生の転換期

スニャン百貨店からスニャン証券までを、検察の家宅捜索を受けながら一気に手に入れるドジュン。会長ヤンチョルも途中でドジュンが失敗したと見切りをつけますが、ドジュンの読みが正しいと分かった時にドジュンこそ後継者にふさわしいと認めます。また恋人ミニョン、ミラクル社のセヒョンやグレース、運転手のハ代理など、絶対的な味方がいるのも心強いところです。

ここからは孫ドジュンとして、会長ヤンチョルとの関係が紡がれていきます。

見どころ⑪少しだけ甘々なラブロマンス

基本的にミニョンはいつも怒っているか、検事としてドジュンと向き合っていることが多いのですが、惹かれ合っているのも事実。嘘だと思っていたことが真実だと分かった瞬間、ミニョンの思いも止まらなくなります。

メイク直しをするミニョンを見て、よく分からないと拗ねるドジュンも可愛いです。

11話感想&見どころ

ドジュンが世論から批判的な評価を受けている間に、ソンジュンを呼び戻すことをヤンチョルに提案するドンギ。その一方で、ミニョンはミラクル社の株価操作に関わる証拠が何も見つからなかったと、ドジュンに嬉しそうに報告します。

自分のことで捜査するのはこれで最後だー、と、ミニョンを抱きしめるドジュン。本当にお似合いの二人です。

ドジュンの交通事故は、すぐにニュース速報で流れます。病院に駆けつけたスニャン家の人たちは会長の心配しかしないんかい!といら立ってしまいましたが、会長ヤンチョルは面会謝絶。後から駆けつけたユンギたちがドジュンの心配をします。

手術を受けていたのは、ドジュンの乗った車とトラックの間に自ら車を突っ込ませて衝撃を和らげたハ代理。幸い外傷だけで手術は成功。ドジュンは軽傷で手術が終わるのを待っていました。

事故の直後、警察が到着する前に警護員のウ・ビョンジュンから、トラックの運転手のポケットに、会長の車のナンバーが書かれたメモを受け取っていたドジュンは、仕組まれた事故だったことを知ります。ヤンチョルも無事でしたが、身を守るために家族にも面会謝絶だということにします。

ヤンチョルが信じられるのは、ドジュンだけでした。ヤンチョルはドジュンに、体に気を付けて 誰も信じるな、とドジュンに約束させます。

ドジュンが病室に戻るとミニョンが待っていました。黙ったままミニョンを抱きしめるドジュン…ドジュンも怖かったですよね。そしてミニョンはただの事故ではなかったのだと確信します。

ミニョンと、警護員のビョンジュンたちが真犯人を探し始めますが、ビョンジュンたちのほうがやや優秀。実行犯グループを突き止めて、依頼人から謝礼に受け取ったという絵をドジュンに届けます。

その絵はソンジュンの妻ヒョンミンのギャラリーで管理されているものということがすぐに分かり、ミニョンが調査に向かいますがヒョンミンも一筋縄ではいかない相手。話をしているうちに、盗難に遭ったと言い出します。でもヤンチョルと妻のヒョンミンはソンジュンを疑い始めます。

自分の命が狙われて怖いと言い出すヤンチョルに、せん妄の症状が現れ始めます。

見どころ⑫みんな無事で良かった

会見用のスーツを届ける途中でドジュン達を守ったハ代理を始め、ドジュンとヤンチョルも無事で良かったです。その衝撃の瞬間はかなりの見どころ。しかも、一回衝突したあとにドジュンが意識を取り戻したところに横からトラック、そしてハ代理の表情。

ヒョンウにドジュンの記憶がなかったことも、この時に明らかになります。これで運命が変わったのならハッピーエンドですが、まだ話は続きます。ドジュンの運命はどうなるのか?ここから佳境に入っていきます。

12話感想

事故の衝撃で脳から微量の出血がありせん妄の症状がでているのだろうと医師は言い、治療薬を使うと血管に影響を与えるため危険が伴うとドジュンに話します。夜の9時を朝9時と勘違いして理事会に行くというヤンチョル。

その場は何とか収めるものの、理事会でせん妄の症状が現れると会長の座そのものが危うくなるため、ドジュンは一人で理事会に向かいます。

前もってソンジュンを脅していましたが、持株会社の設立案では賛成に手を挙げるものの、持株会社の社長を選ぶときにソンジュンは反旗を翻します。ソンジュンは持論を述べたあと、父ヨンギを社長に推薦します。

持ち株会社の社長はヨンギに決定!と、その瞬間、ヤンチョルが現れてドジュンを社長に推し、理事たちもヤンチョルの意見に賛成の挙手をします。全員一致でドジュンの社長就任が可決されます。

ヤンチョルは、医師に無理を言って2時間という時間と引き換えに薬を処方してもらったのです。

真犯人が取引に使った絵が贋作だったということから、引き続き調べていたビョンジュンが、メモの裏の端にあったインクから誰だったのか突き止めます。真犯人は・・・ヤンチョルの妻ピルオクでした。ピルオクは自分の子ではなく、妾が生んだユンギの息子ドジュンが後継者になることが許せなかったのです。

ヤンチョルを家に連れて帰るピルオク。ドジュンは黙っておく代わりに、ヤンチョルのせん妄を隠すように告げます。証拠は自分が持っているー、と。

家に帰って症状が良くなったヤンチョルは、ドジュンと話をします。この頃になると、仲の良い祖父と孫の顔になりますね。

ミニョンのほうも真犯人の手がかりを掴んでいましたが、ドジュンは交通事故で終わらせようと思うと告げます。納得できないミニョンは、自分らしい選択をするといって立ち去ります。

その一方で、諦めきれないソンジュンは、妻ヒョンミンの父親のヒョンソン日報の力を借りてヤンチョルの責任を追及しようとします。そのためにはスニャン自動車の株価を下落させる必要がある、と。

そこでドジュンは、記憶にある2002年W杯を利用することを思いつきます。

見どころ⑬理事会

理事会は本当にドキドキハラハラしてしまいます。持ち株会社の設立には賛成の挙手をするソンジュン。でも社長は父ヨンギがふさわしいと言い切ってしまいます。確かに、ヒョンウの頃はヨンギが会長だったので、事業継承と同等の持ち株会社の社長にヨンギが就任する可能性は十分にあります。

でもヤンチョルが登場して状況が一変!理事会は自分がいないとドジュンだけではダメだと言っていたヤンチョルの判断は正しかったです。会長ヤンチョルはやはり只者ではなかったー、ということですね。

13話感想&見どころ

ヤンチョルは、ドジュンを呼び出してスニャン自動車を売却するつもりだと話します。ドジュンのために負債になるものは整理しておいたほうがいいと考えたのですね。でもドジュンは、ヤンチョルの気持ちを知っているからこそ売却はしたくありませんでした。

そこで新車アポロに関する全てを一任してほしいといいます。

ドジュンは2002年に日韓合同で開催されたサッカーW杯で、韓国のベスト4進出を記憶していたので、1試合勝つごとにアポロプレゼントの企画を組んだのでした。大々的に広告を打ち、サッカーと共に盛り上がるスニャン自動車。

新車アポロは、ギネスブックに載るほどの販売台数を記録します。早速ヤンチョルに報告に行くドジュンですが、ヤンチョルは報告を聞く前に息を引き取ってしまいます。

遺言状が公開されると、ドジュンには何も残されてなかったことが明らかになります。

誰もが他に遺言が隠されているのではないかと疑いますが、何も残されていなかったドジュン本人が一番困惑します。ヤンチョルにとって自分は何だったのか考える日々。

そんな中、ピルオクが17%の持ち株を持っていることが明らかになり、兄弟に譲渡すればドジュンの社長の座が危うくなることが分かります。

ドジュンを心配した父ユンギは、遺言書を修正したときヤンチョルに正常な判断力がなかったことを証明するため、病室の映像を公開しようと言いますが、ドジュンはヤンチョルの名誉のためにと映像を消去するように告げます。

その一方で、捜査を続けるミニョンが危険な目に遭い、ドジュンが指示していた警護が駆けつけます。ドジュンはミニョンの身の危険を予感していたのでした。捜査を辞めて欲しいというドジュン。でもミニョンには、真犯人を捕まえてドジュンが二度と傷つかないようにしたいという思いがありました。

ドジュンはミニョンを守るために、殺人未遂事件の物証をたてにピルオクに直接脅しをかけます。

見どころ⑭祖父と孫

子供たちに負債だと言われ続けてきたスニャン自動車。ヤンチョルはドジュンのためにスニャン自動車の売却を決心し、ドジュンはヤンチョルのためにスニャン自動車を守ろうと策を立てます。ヤンチョルにとっては嬉しい限りですね。

しかも、ドジュンの策は見事に成功します!が、吉報を聞く前に亡くなり、ドジュンに何も残さなかったヤンチョル。本当にひねくれものの爺さんで間違いありません、笑。

14話感想&見どころ

ミニョンを呼び出したヨンギは、殺人未遂事件の物証はドジュンが持っていると話します。ピルオクに捜査の手が及ぶ寸前に、ドジュンはユンギの手を借りて海外に逃亡させます。

ドジュンの行動に失望するミニョン。ドジュンは自分が社長になったら全て終わると言いますが、ミニョクはその言葉を信じませんでした。

持ち株会社の社長選任の理事会で、ドジュンがヤンチョルに暴行したというメールが一斉に流れます。映像がないため証明できず、イ・ハンジェが社長に就任します。

でもソンジュンは、いままで数々の情報を提供してきたイ常務の不正を知っていて、それにまつわる書類を渡し退職するように迫ります。

しかし・・・大統領選への出馬を決めたチャンジェ市長が、金融持ち株会社の設立は相続税を不正するためだと暴露したため金産分離緩和法を否決。金融持株会社の設立自体を白紙に戻ってしまいます。莫大な相続税の支払い義務が生じたヨンギたち。

一方ドジュンのところへ、ソンジュンから切り捨てられたハンジェから封筒が送られてきます。

中に入っていたUSBにはヤンチョルのドジュンに対する信頼と愛情のメッセージが入っていました。「戦う者にもっとも必要ないのは同情心だ」カメラの前でそう語るヤンチョルは、ドジュンを死地に追いやると。でもドジュンなら必ず這い上がってくると信じていたのですね。最後に「ドジュンは俺の孫だ。だれよりも俺によく似た、孫だ」とほほ笑むヤンチョルを見て、ドジュンは涙が止まらなくなります。

貸金庫の鍵を持って銀行に行くとその中には裏金を隠しているペーパーカンパニーをの資料が入っていました。ヒョンウの時に、トルコにいって引き出したあのお金ですね。今度はどうなるのでしょうか?もちろんドジュンはハンジェに会いに行きます。

ハンジェは会長が苦労して作った完全に相続税のかからないお金で、スニャンの中に知る人は誰もいないと言います。

完全な裏金なのだから、ハンジェが手にしても誰にも分からない、とドジュンが問うと、ハンジェは自分が誰に仕えるかは自分で選べると言います。そしてヨンギとドンギにスニャンは渡せない、と。

次男ドンギが動き始めたタイミングで、ドジュンはスニャンカードを売ると言い出します。スニャンカードを財源として考えていたドンギは、早速ドジュンに話を持ち掛けます。純情な甥子のフリをしてスニャンカードを売るドジュン。

でもヨンギの耳にも入るように仕掛け、売却額を1兆6000憶ウォンまで引き上げます。ドンギが今日と後日で8千億ずつの分割というと、ドジュンは担保ととしてスニャン物産の2%の株でどうかと言います。金融の株ではなかったので、ドンギは安心して物産の株を担保にします。

さらにドジュンは、足がつかない裏金を用意して欲しいとドンギに頼みます。

しかし時代の流れでスニャンカードは倒産の危機に追い込まれます。キャッシングを再開するために必要な額は4千億ウォン、その金額が用意できないドンギをヨンギは見捨てようとしますが、スニャン物産の株式を担保にしていたことがわかりドジュンと直接話をすることにします。

ドジュンはスニャンを諦めた対価だと言って、ヨンギに1兆6千億ウォンで担保だった物産の株を売却します。

見どころ⑮祖父の本心

会長ヤンチョルはやっぱり只者ではなかったですね。ドジュンなら這い上がってくると信じて何も残さなかったヤンチョル。スニャンを守るためには、そのくらいの強さは必要だと。そう言いながら、しっかり相続税のかからないお金を用意していたなんて、泣かせてくれますよね。

15話感想&見どころ

大統領府の会議室、ミラクル社ドジュンは、は救済制度の導入を条件にスニャンカードとデヨンカードを不良債権と一緒に買収すると提案します。

会長ヤンチョルの1周忌、ドジュンはヨンギにスニャンカードの買収の会議が終わり債権も完済して再スタートしたと報告します。スニャンが担保として持っていた物産の2%の株がヨンギに譲渡されるのを阻止し、さらにハンジェから譲り受けた株と、自分で購入した株を合わせて、筆頭株主になったとー。

筆頭株主になったお祝いにとミラクル社に戻るドジュン。でもセヒョンもレーチェルも帰ってしまいます。一人ソファに横になり、ふと思い立ったように思い出の場所へ行き、偶然そこにいたミニョンを気づかれないように見つめます。

家に帰ると、起きて待っていたへインが温かな食事を用意してくれます。

次は大統領への違法献金の疑惑が浮上します。もちろん仕掛けたのはドジュンで、自分を餌にして検察に捕まり拘留されます。

お金を運んだのはインソク、でもドンギに切り捨てられたペク常務が、ドンギの指示に従ったのだと証言します。インソクはミラクル社の秘書ということでミニョンは納得できませんでしたが、もともとはドンギが送ったスパイだったので、話の辻褄が合います。さらにペク常務は裏金の出所を提供、ドンギの運転手だった記録、秘書室の来訪者記録にインソクの名前があったためドンギの疑惑はほぼ確定。

ミニョンはドジュンに、罠には間違いないけど主語が誰だか分からないと言います。

ドジュンの逮捕がきっかけで、スニャンの裏金が明らかになり検察は捜査を始めます。

実はペク常務の横領をリークしたのはドジュン側で、ペク常務と取引したのはセヒョンでした。罪が明らかになれば背負わされる常務の立場を利用したともいえますが、ドジュンの計画は成功します。

兄弟、父子間での足の引っ張り合い、一方、ドジュンは祖父ヤンチョルから相続した遺産をすべて寄付し、スニャン物産の大株主となったドジュンは、株主総会で次期会長に選任されます。記念館へ行き、復讐は成功したのか考えるドジュンですが、祖父に会いたいという気持ちだけは確かでした。

一方、オリンピックで重量挙げのチャン・ミラン選手がメダルを獲得したと知ったミニョンは、「北京オリンピックの頃には結婚しよう、ロンドンオリンピックの頃には子供もいるかも、僕はずっとそばにいる 一緒に生きていこう」というドジュンの言葉を思い出します。

ドジュンに電話をするミニョン。すぐにドジュンはミニョンに会いに行こうとしますが、その途中で事故に遭い亡くなってしまいますー。その時ドジュンはヒョンウの姿を確認して、自分を殺したのは自分だったことを思い出します。

見どころ⑯部下の裏切り

ドンギの運転手でドジュンの監視役になったインソクに引き続き、ヤンチョル会長の側近ハンジェ、ドンギの側近ペク常務と、次々に主に背を向けてドジュン側につきますね。やっぱり部下は大切にしないといけませんよね、という話になります。

ドンギやヨンギに足りなかったのは、やはりカリスマ性。主にはやはり人間性や頭脳など自分にないものを持っていて欲しいですよね。しかも、能無しにいとも簡単に切り捨てられると、本当に恨みが残ってもおかしくないでしょう。

その反面、特にインソクは身をもってドジュンを守ります。やっぱりこういう関係が見ていても安心感がありますね。

見どころ⑰ドジュンのプロポーズ

どうやっても疑おうとするミニョンにプロポーズするドジュン。しかもプロポーズした場所は取調室のようなところ・・・。ロマンチックなプロポーズとは程遠いですが、後からミニョンが思い出した回想シーンでのセリフは抜群に良かったです。

16話(最終回)感想

意識が戻るとそこはトルコの病院のベッドの上で、ユン・ヒョンウとして目を覚まします。銃で撃たれ海に落ちる記憶と、血まみれのドジュンを車の外から見ている記憶、ヒョンウは洗面台の鏡を素手で叩き割ってしまいます。

そんなヒョンウの前に、ミニョンが姿を現します。銃で撃たれ海に落ちたヒョンウを助けたのはミニョンでした。ミニョンはスニャングループのチン・ヨンギの不法承継について調べていて、財務責任者のヒョンウに証言を頼もうと国家情報院の現地職員に動向を追跡させていたのです。

プロポーズまでしたミニョンが目の前にいるのに冷静なヒョンウ。感情はどこに…と思うのですが、それがヒョンウなのでしょうね。

でも証言についても、自分の命が狙われたことについても、それが仕事だとヒョンウは言い切ります。

でもミニョンが用意した臨時のパスポートと航空券で韓国に戻ると、横領の罪で他の検事に捕まりそうになり、ヒョンウはその場から逃走します。家に戻るとスニャンの職員が来ていて、息子のことを庇う父親の姿がありました。父と弟は完全にヒョンウの味方。弟ヒョンミンは、自分の携帯をヒョンウに使ってといって渡します。

状況に納得できないヒョンウは室長のジュリョンに会いに行きます。そこでヒョンウは、自分が裏金の存在を隠すために利用されたことを知ります。

そこで復讐するために力が必要だと言われたヒョンウは、ミニョンに連絡をして告発するといいます。でもヒョンウを横領犯だと決めつけるミニョン。そこでヒョンウは知っていることをすべて話し、クラウド上に保存していた裏金の帳簿をミニョンのパソコンに送信します。

ミニョンが調べている間、ソファで眠るヒョンウ。その間にギョンミンが海外逃亡したこと、ヒョンウの横領の担当をミニョンがすることが決まり、指名手配は取り下げ、他の証拠が出てこなければ嫌疑不十分になると伝えられます。

そしてミニョンは、7千億ウォンの行方を追うとヒョンウに約束します。

ミニョンの検事室にあったレコードに目を止めるヒョンウ。ミニョンにソ・テジが好きかと聞かれると、ヒョンウは愛する人がとても好きだったと答えます。

ドジュンの中にいたのはヒョンウだったのですから、間違いなく好きなもの同士ですよね。でもヒョンウにとっては復讐が先?でしょうか??

病院で眠っている間ドジュンとして生きていた、憑依なのかタイムスリップなのか、本当に起きたことなのかー、それらを確かめるために、セヒョンに会いに行きます。

スニャンと聞いただけで毛嫌いするセヒョン。でもヒョンウの話を聞いているうちに拒否したドーナツを食べ、ついには“何者だ?”とヒョンウに聞きます。ヒョンウがドジュンになっていた話をしたら、セヒョンだったら信じてくれそうですね、笑。

ヒョンウとセヒョンが狙うのは、スニャン家の経営権の放棄。ドジュンがへインに残した物産の株3%を持ってヒョンウとセヒョンはミラクル社に戻ります。ミラクル社のドジュンの席はそのままでしたー。

狙うのは、小口株主による株主総会の招集。ソンジュンはミラクル社のセヒョンが動き出したことに動揺します。

もちろん小口株主による株主総会は実現しませんが、約7千億ウォンのお金の流れを見つけたミニョンは、チャンジェに会いに行き国会で聴聞会を開いてほしいと言います。

聴聞会で証人席に座るヒョンウ。現地で起きたことを話し、犯人はソンジュンではないかと言います。そしてもう一人証人が用意されていましたが急遽証言できないという連絡が入ります。

動揺するヒョンウに、ミニョンは20年前に起きた似たような事故の目撃者を証人として呼んでいるといいます。その証人とは、ドジュンの秘書インソクでした。

20年前の事件は、交通事故ではなく殺人事件だった。そして共犯者がいるといってヒョンウに話しかけます。しかし、少し間が開いた瞬間から、ヒョンウのことをドジュン理事と呼びここにいたら危ないといいます。

インソクはアルコール性認知症で証言は無効でしたが、ヒョンウは当時の通話記録を会場に流し、自分が共犯者だと自白します。そこには指示するジュリョンとヨンギの声も入っていました。

ヒョンウはスニャン家から経営権を奪うことに成功します。

そして時がたち、ミニョンとの偶然の再会。スニャンの死神は卒業したというミニョンに、ヒョンウは「今のほうがいい 似合ってます」と言います。何か言おうとするヒョンウですが、思い直して挨拶だけして立ち去ります。

でも、交わした言葉がドジュンと同じだったことを思い出したミニョンはー。

見どころ⑱生きていたユン・ヒョンウ

ユン・ヒョンウ生きていましたね。しかも助けたのは検事ミニョン。

ミニョンと再会しても冷静なヒョンウの態度は何とも言えませんが、所々ミニョンへの思いがあふれ出そうになっていました。そりゃ目の前にいるのですから、たまらないですよね。

当初の目的だったスニャンを解体し、最終的にはミラクル社でセヒョンのパートナーに。できればミニョンとの恋愛も始まって欲しかったのですが、もう少し時間がかかりそうでしょうか。

それにしても最後の大どんでん返し!面白かったです。

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